2026年7月28日
「花粉症といえば春のスギだけ」と思っていませんか
実は、福岡県内では1年を通じてさまざまな植物の花粉が飛散しています。
「春が過ぎたのに鼻水が止まらない」「秋になると目が痒くなる」という方は、スギやヒノキ以外の花粉が原因かもしれません。
今回は、福岡エリアの気候や環境に焦点を当て、いつ・どんな花粉に注意すべきなのか、季節ごとの特徴と対策をわかりやすく解説します。
🌸 春(2月~4月):全国に先駆けて始まるスギ・ヒノキ
九州・福岡エリアのスギ花粉は、全国でも特に飛散開始が早いという特徴があります。例年2月上旬には本格的な飛散が始まります。
・主な花粉:スギ(2月上旬~3月下旬)、ヒノキ(3月中旬~4月中旬)
・福岡特有の注意点:
この時期の福岡は、大陸から飛来する「黄砂」や「PM2.5」の飛散時期とも重なります。花粉がこれら大気汚染物質と結合すると、アレルギー症状がさらに悪化しやすくなるため注意が必要です。
・対策:
外出時はマスクや花粉症用メガネを着用し、黄砂ごとブロックする
症状が出る前、または少し出始めた段階(1月中旬〜下旬)で薬を飲み始める初期療法が非常に効果的です
また、前年の夏~冬までにスギ花粉の舌下免疫治療を開始して準備しておくのも効果的で、当院でも施行可能な治療です。スギ花粉のシーズンになる前(12月まで)にご来院ください。
☀️ 夏(5月~8月):河川敷や公園に潜むイネ科花粉
スギ・ヒノキが落ち着くゴールデンウィーク頃からは、身近な雑草であるイネ科の植物がピークを迎えます。
・主な花粉:カモガヤ、ハルガヤなど
・特徴:大濠公園や室見川の河川敷、地域の空き地や道端によく自生しています。スギなどの樹木と違って花粉が遠くまで飛ばない(数百メートル程度)ため、植物の近くに寄らないことでリスクを減らせます。
・対策:
雑草が生い茂る場所の草刈り時期を避け、近づかない
ウォーキングのルートを、草むらの少ない舗装された道にする
🍁 秋(9月~11月):ブタクサ・ヨモギなどの草本類
秋の涼しい風を感じる頃になると、秋の花粉症の原因となる草本(そうほん)類が飛び始めます。
・主な花粉:ブタクサ、ヨモギ、カナムグラ
・特徴:イネ科と同様に道端や空き地、線路沿いなどに自生しています。特にブタクサの花粉は粒子が小さいため、気管に入りやすく、咳や喘息のような症状を引き起こしやすいのが特徴です。
・対策:
「秋の風邪(寒暖差アレルギー)」と勘違いしやすいため、目のかゆみを伴う場合や症状が長引く場合は放置せず受診する
身近な生活圏にある雑草の生息場所を把握し、避けて通る
❄️ 冬(12月〜1月):飛散は少ない。来春への準備期間
年間で最も花粉の飛散が少ない時期ですが、油断は禁物です。福岡では、年明けの1月下旬には早くも微量のスギ花粉が飛び始めます。
・この時期のポイント:
本格的な飛散が始まってから治療を受けると、薬が効くまで時間がかかり症状が長引きがちになります。2月の上旬を迎える前にクリニックを受診し、あらかじめアレルギーを抑えるお薬を確保しておくことが、春を快適に過ごす最大の秘訣です。
👩⚕️ 「何の花粉症か」を知ることから始めましょう
花粉症対策の第一歩は、自分がどのアレルギー原因(アレルゲン)を持っているのかを正しく知ることです。
当院では、一度の採血で多くの種類のアレルギー原因を調べられる検査(MAST36検査など)を行っています。
「季節の変わり目になるといつも体調を崩す」「風邪ではないのに鼻水や目のかゆみが続いている」という方は、ぜひお気軽に当院へご相談ください。
